無料という言葉の裏にあるもの
インターネットだけではなく「無料」という言葉は比較的いろいろな所で目にするのではないでしょうか。実質無料、初回無料、見積もり無料、無料体験…。
無料と銘打たれている以上、間違いなくお金はかからないのですが、当然ですが無料の裏にはいろいろなことがあると知っておきましょう。
経営者サイドで考えてみれば答えが見えてくる
消費者からすれば「無料」という言葉はとても魅力的です。お金を払わなくてもいろいろなサービスを受けられるのですが、そのような美味しい話がそうそうあるわけがありません。
ではなぜ無料なのか。経営者サイドから見ればすぐに答えが分かります。まずは無料で利用してもらい、そこでアピールするのが狙いです。
その顕著な例がスマートフォンのアプリです。ダウンロードそのものは無料ですし、ある程度は遊べます。
ですが肝心の部分は課金しなければならなかったり、課金しなければ手に入らないアイテムや倒せない敵がいたり。そこで「お金がかかるならいいや」と諦める人もいれば、「せっかくだからお金を出そう」と思う人もいるでしょう。
経営者サイドとしてはそれを狙っているのです。
注意が必要なものもある
一方で注意が必要な物もあります。例えば車の無料見積もりであれば一度行ってもらったらしつこく電話やメールが来るケースがあります。
また、無料メルマガに登録したと思ったらスパムメールが送られてくるようになったり。無料ということで、いわゆる「名簿あつめ」をしている業者もいるのです。
「無料なら登録してみよう」という気持ちになるのは人間心理として不思議ではないものの、実はメルマガよりもメルアド収集こそメイン。結果、いろいろな業者に自分のメルアドが知られてしまってスパムが大量に送られてくるケースもあります。
ただ程高いものはない…
また、無料の場合、いわば購入した責任がありませんので、サービスがいつ終了するのか分からないリスクがあります。仮にですが、購入したサービスが終了する場合、何かしらの補償があるでしょう。ですが無料の場合、サービスが終了しても何も補償などありません。
無料ブログが終了すればそこで何もかも終わりでそれまでのログをダウンロードすることさえ出来ないでしょう。自分が頑張っていたソーシャルアプリが終了すると言っても何かしらの形が残るものでもありません。
想像できないかもしれませんが、仮にSNSが終了する場合、それまでの活動記録やログ、画像等をしっかりとフォローしてくれる訳ではありません。無料のサービスを利用するということは、いつ何が起きても文句が言えないことを意味しているのです。
いつ終わるか分からないし変わる可能性もある
無料のサービスの場合、いつ終わるか分かりませんし、途中で何かしら変更される可能性とてあります。
例えばSNS。無料で楽しめる代表的なサービスではありますが、未来永劫まで楽しめると保障されているものではありません。そもそも無料なのはあくまでもユーザーからはお金を取っていないだけで、広告収入が少なくなれば赤字になります。
インターネット上で何かを行うのであればサーバー料金がかかりますし、スタッフの人件費もあるでしょう。無料なのはユーザーからお金を取っていない代わりにどこかでお金が動いているのです。
それらが破たんすれば、残念ながら無料で提供されているサービスは終了するのは目に見えています。
無料のサービスは決して悪いものではありません。ですがリスクがあると把握しておきましょう。
まとめ
「無料」という消費者が好みそうな言葉をいわば釣りにしている業者は珍しくありません。
そもそもなぜ無料なのか。利用者からお金を取っていないだけで、実施あにはお金は動いているのです。
お金がかからないからと思ってついつい手を出したがために、お金を出す以上に面倒な展開が待っているケースもあるのでむやみやたらに無料だからとあれこれ手を出すのは控えましょう。