多重債務を完済するのは不可能なのか
カードローンを組む程度であればそこまで騒ぐような問題ではないでしょう。ですが多数のローンを組むなど、いわゆる「多重債務」となると話は別です。
いくつものローン・借金を抱えるようになると、結局多くの人がいずれは債務整理、自己破産へと追い込まれると言われていますが、多重債務を自己破産せずに完済することは出来るのでしょうか?
一つの目安があります
あくまでも目安ですが、年収のおよそ3分の1以上の多重債務を抱えると、地道な返済が難しいだろうと言われています。
多重債務の怖い所は借金の額そのものよりも、加算される利息です。払っても利息だけ払っているような状況で元本がなかなか減らない。自分自身は返済を頑張っているつもりではあっても利息しか減っていないのです。いずれ体力・経済力が持たずに破産…というのが通例です。
完済のために心がけること
多重債務を自力で完済させるためには何より計画性と経済力です。例えばですが、副業を行って収入を高めたり、昇進して給料が増えるなど入ってくるお金が増えればこの類ではないでしょう。言わば返済能力が高まることになりますので返済も可能になるでしょう。
ですがそれらはなかなか簡単ではありません。今のご時世、給料が増えることなど期待出来ないという人も多いのではないでしょうか。そうなると計画性が大切になります。
例えば一社だけに狙いを定めて重点的に返済する。カードローンは基本的に10万円単位で返済額が変わりますので、このラインを超えれば返済額の負担が減ります。返済額が減れば、多めに支払うことも出来るようになるでしょう。多めに支払う額は李素行ではなく元本に充当されますので返済の速度が高まります。
このように、ただ毎月の返済額を返済するだけではなく、多少は狙いを定めることによって多重債務のゴールが見えてくるでしょう。
任意整理を使うのも手ですが…
自力での返済が辛いのであれば任意整理を使うのも一つの手段ではあります。ですが任意整理の場合、ブラクリストに掲載されることになります。借金返済という点ではとても有意義なものですが、一度ブラックリストに掲載されると7年から10年は掲載されます。
これは、7年から10年金融機関でお金を借りれなくなることを意味しています。それもそのはず、金融機関にとっては任意整理は「当初の約束を遂行出来ずに元本だけという話を盛って来た人」です。他の金融機関に注意喚起するためにブラックリストに名前を記載しますので、その後はクレジットカードの新規入会、自動車ローンや住宅ローンも組めません。任意整理をと考えているのであればこれらを覚悟した上で行いましょう。
先のことは分からないとはいえ…
先のことは分からないものですが、それでも自力での返済が難しいのであれば任意整理に頼るのも一つの手です。任意整理を行えばとりあえずは利息を返済せずに済みますので、借金の返済額も減ります。
借金の返済額を見ればわかりますが、支払ったお金の多くが利息です。金利や返済額次第では返済額の半分以上が利息のケースさえあるのです。これではなかなか借金返済のゴールは見えません。
返済はしている。でも借金が減らない…。このようなジレンマでやがては精神的に疲弊してくるかもしれません。それらを考えるとブラックリストに掲載されるとはいえ、まずは借金を返済すべきです。
ブラックリストに掲載されるとはいえ、7年から10年経過すれば消えるのです。決して一生背負わなければならない十字架ではありませんので、一度法律事務所に相談してみるのも良いでしょう。
法律事務所の選び方
法律事務所も多々ありますのでどの法律事務所にすべきなのかで迷う人も多いでしょう。
そこでまずは法律事務所のホームページをチェックです。法律事務所もホームページを構えています。その際、無料で相談してくれる所もありますので、まずは軽く相談してみると良いでしょう。
司法書士にせよ弁護士にせよ頭が良いのは説明するまでもありませんが、自分に合うかどうかは別問題です。一度何らかの形でコミュニケーションを取り、信頼しても良いと思える人を選びましょう。
まとめ
漠然と返済を続けているだけでは利息の負担からなかなか解放されません。ですが少し工夫することによって利息ではなく、元本への返済が可能になります。
多重債務を自力でと考えるなら、返済しやすい所に目星をつけて、まずは一社全力で返済すると良いでしょう。一社なくなるだけで精神的にも経済的にも負担が軽くなりますよ。
また、とにかく大変であれば自力での返済にこだわるのではなく、任意整理等も視野に入れるべきです。