株と税金を学ぼう
株と税金の基礎知識
最近では「株」という言葉が随分身近になってきました。インターネットの普及で自宅で株式投資が出来たり、個人向けに比較的買いやすい金額で少しづつ株を買えるようになったり、株をはじめてみようかなと初心者も入りやすくなりました。
でも、株の損得も確定申告の対象ということはご存知ですか?
配当金は「配当所得」となり、損しても得しても確定申告をする必要があります。
まず、株と税金の基本知識を伝授しますね。(^-^)
- 株で得た利益にも税金がかかります。
- 所得が20万円以下の場合は税金はかかりません。
- 損をしても翌年以降3年間に繰り越して、儲けから控除できる特例があります。
- 所得が38万円以上になると配偶者(扶養)控除から外れます。
基本はこれぐらい。まずは、覚えておいてくださいね。(^.^)
儲かったお金は確定申告すべき?
そうなんです、株で得た利益にも税金がかかっているのです。(;_;)
株の利益は20%の税金が引かれているので、10万円の利益だと2万円の税金を徴収されています。けれども確定申告をすることによって、税金を取り戻せる可能性があります。それなら、確定申告をしたほうが得ですよね!
例えば、会社員で、株の利益が20万円を下回る人、株で損をした人、以前から株をしていた人など。株の確定申告は特例が多いため、払いすぎた税金が戻ってくる可能性が高いので、思い当たるフシがあれば確定申告してくださいね。
株の配当金は受け取る時点で源泉徴収されているので確定申告の必要はありませんが、配当控除というものもあります。
源泉アリ口座ナシ口座、どっちを選ぶ?
個人で株式を始めようとすると、まず証券会社にお世話になるのですが、その時に口座というものを作ります。口座は「3つのタイプから選ぶ」のですが、銀行のようになじみがあればまだしも、証券会社の口座をどれにしていいのかなんて、正直、解らないですよね。(・_・)
実はこれ、確定申告や税金に大きく関わる部分なんです。証券会社の口座には「特定口座」と「一般口座」があります。「特定口座」は「源泉あり」と「源泉なし」に分かれます。これで3つ、それぞれの特徴はと言うと
<源泉徴収ありの特定口座>
証券会社が確定申告をしてくれるので、ノータッチでOK。一番初心者向け。特に主婦や学生はいくら儲けてもコレを選んでおけば、扶養から外れません。
<源泉徴収なしの特定口座>
確定申告は自分でしなければならないのですが、会社員やOLはこちらがおススメ。ただし扶養に入っている主婦や学生がコチラを選ぶと、所得が38万円を超えると扶養から外れてしまいますよ〜!
<一般口座>
色々と面倒な分、全ての特例が使えるのがこの口座。株に関わる書類など全部自分でしなければならないので、初心者にはちょっと難しくて面倒です。
ビギナーはまず「特定口座」を選ぶのがよさそうですね。(o^-^o)
含み損&得と配当金はどうなる?
「1万円で買った株が5万円になった〜!!]\(^O^)/
「5万円で買った株が1万円になっちゃった…」(/o\;)
これ、見かけ上は損得が出ているのだけど、実際に売っていない時点では、株価としては損得が出てますが、現金ではまだ損得が出ていませんよね。これを「含み益」「含み損」といいます。ここまで、税金の魔の手は及びませんので安心してください。
けれども「配当金」はしっかり源泉徴収されていて。あらかじめ20%を天引きされてから受け取っているのです。
ここで確定申告をすれば、課税金額が330万円以下の人の場合は、配当控除が10%受けられますから、払った分が全額還付金になる事だってありえますよ。(^o^)
損失を抱えているときこそ確定申告
「上場株式等の譲渡損失の繰越控除」という難しい名前の制度があって、損が出ている場合、確定申告をしたほうが得をするケースがあります。
例えば「今年は10万円の得をしたけれど、去年は20万円の損だった。」
「源泉ありの特定口座」を利用していれば、得をした年の分は税金を10%取られています。
けれども、この2年をまとめて見れば「20万円の損に10万円の得」…ということは「利益なんて出ていない!」ということになりますよね。ですから、支払った税金は確定申告で戻ってくるということなのです。その代わり、損失が出た年に確定申告していなければいけませんよ〜!
この例では今年と去年というカタチで見ましたが、実際には翌年3年間で見ます。
これ、複数の証券会社に口座があって、片方で利益が出て、片方で損失が出ている場合などは合算が可能です。利益が出ている口座で取られている税金を取り戻すことが出来ます。