「白紙の領収書」を渡されたとき、自分で記入するのはOK?

「領収書、白紙でいいですか?」

白紙と言っても、宛名や金額が空なだけで、領収書発行者の記載や判子は既に押してあります。

宛名と金額を自分で記入しといてくださいね、ということなんでしょうけど・・・。

さて、これはセーフなのでしょうか?

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実際に払った額より多く書くのはアウト

自分で金額を書き入れることができる=いくらでも書ける、となるんですが、さすがに実際に払った以上の金額を書いてしまうと、「文書偽造」になってしまいます。

もし、その領収書を、会社の経費として会社に回して、後で返してもらうような場合、実際に払った金額より多い金額を書いて、差額をせしめるようなことをしてしまうと、会社に対する詐欺・横領などの罪になってしまいます。

そりゃそうですよね、水増しですから。

じゃあ、実際に払った金額と同じ金額を書くのはセーフ?

これも厳密にはアウトです。領収書の記入は、発行者のみができるものだからです。

でも、自分で書いてもお店の人が書いても、わからないよね・・・と思うかもしれません。

 

が、しかし。

税務調査では、筆跡を調査してきます。

発行者(お店)が違うのに、他にも同じ筆跡の領収書があると、「これは自分で書いたのでは?」と疑ってきます。

そして、そのお店の領収書を調べに行って、そこが発行している他の領収書をチェックして、本当にそのお店の人が書いたのかどうか、調べることがあります。

「自分で書いた」と思われてしまうと、領収書自体の信憑性が疑われることになってしまいます。さらには、その「白紙の領収書を発行したお店」までも疑われることになります。

 

金額を水増ししない限り、「この金額を払った」という証明にはなるのですが、税務署からすると「自分で書いている以上、あやしい」という感は拭えませんし、発行したお店も「白紙の領収書を発行している」としてマークされてしまいます。

なので、お店に書いてもらった方が安全です。

宛名は空白のままでもいい?

結論から先に言うと、領収書の宛名は空白のままでも通ります。(税務署的には)

大事なのは、「領収書の宛名があるかないか」ではなく、「実際にその出費がどうだったのか」だからです。

領収書の宛名が空でも、ちゃんとそれが業務用の出費だったことが他からわかれば、領収書の宛名が空であっても経費として認められます。

簡単に宛名を入れてもらう裏技!?スタンプを持ち歩こう

領収書に宛名を書いてもらうのって、ちょっと気が引けるんですよね。会社名が長かったり、ややこしい感じだった利した場合は特に。

口頭で伝えたつもりが、「あっ、その漢字じゃなくて・・・」ってなってしまうと、宛名を修正してもらったりで大変です。レジが込んでるときの後ろからの視線ときたら・・・。

それを防ぐためにオススメなのが、「会社の名前が入ったスタンプを持ち歩いて、それを押してもらう」という方法です。

これなら宛名が空にならないですし、ポンと押してもらえばそれで済みます。口頭で会社名を伝えるより、「これで押してください」の方が圧倒的に早いです。

これも自分で押すとダメなので、お店の人に押してもらいましょう。

自分で押しても・・・わからないですけどね・・・。

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