申告書の提出方法は4通り
やりやすい方法で提出しよう
確定申告の申告書は、次の4つの方法で提出することができます。
- 税務署に直接提出
- 郵送・信書便で送る
- 広域申告センターに提出
- インターネット(e-Tax)で申告
申告書の提出先は、自分の住所を管轄する税務署です。ですので、職場に近い税務署に出そう~と思っても、そこが住所地を管轄している税務署じゃなかったら、受け付けてくれません。
申告書の提出時には、複写式申告書の最後のページにある「控え」に税務署の受付印をもらっておくと、出した証拠を残せるので安心です。
方法1 税務署に提出する
申告の時期になると、税務署に専用の窓口が設けられます。ここに提出しましょう。開庁時間は平日の8時~17時。これ以外の時間や土日祝は閉まっています。役所なので仕方ありません。
せっかく行ったのに税務署が閉まっていた・・・なんて場合でも大丈夫。外に、時間外に書類を受け付けてくれるポスト(時間外収受箱が)備えられているので、そこに入れましょう。時間外なので書類のチェックや相談を受けてくれる人はいませんが、出すだけだったらこれで十分です。夜中でも出せます。
方法2 申告書を郵送する
申告書は郵便または信書便で提出することもできます。税務署に出向かなくても、ポスト投函で出すこともできるのです。但し、ポストに入れると郵送した証拠を残せないので、レターパックを使ったり、窓口で書留郵便にして出すなどして、送った証拠を手元に残しておくと安心です。
申告書の控えの返送を基部尾する場合は、自分の住所と宛名を書いた返信用封筒に切手を貼って同封しておきます。
なお、ゆうパック、ゆうメール、宅配便などでは提出できません。
方法3 広域申告センターに提出する
確定申告の時期に臨時で設置される「広域申告センター」でも申告書の提出を受け付けています。大体1月下旬~2月ごろに設置されます。広域申告センターに提出する場合は、自分の住所地に関係なく出すことができます。税務署よりこっちの方が近い場合は、活用してみましょう。
方法4 インターネットを使って提出する(e-Tax)
外に出向くことなく、自宅のパソコンから申告書を送ることができます。申告書をプリントアウトする必要が無いので、楽です。
申告のシーズンになると、税務署もe-TaxをさかんにPRしています。自宅からインターネットで出せる・・・けれど、一見楽そうですが、始めるまでが面倒で、断念している人の多いこと多いこと・・・。
e-Taxで提出するためには事前の申込が必要で、他にも住民基本台帳カード(ICカード)、電子証明書、ICカードリーダーライターなどが必要です。事前準備にかなり時間がかかるので、e-Taxを使うつもりであれば、申告の時期が始まる前から準備しておかないと間に合いません。
e-Taxを利用するまでの流れは以下のとおり。
- 電子証明書を取得する
- 開始届出を提出する
- 利用者識別番号などを取得する
- e-Taxソフトをダウンロードし、初期登録を行う
- 電子申告・納税する
e-Taxのメリット・デメリット
e-Taxにすると、自宅等からインターネット経由で申告書が出せます。これが1つ目のメリット。
2つ目は、添付書類を省略できる点です。紙で出すときは、控除証明書等をのり付けするなどして、一緒に出す必要がありましたが、e-Taxであればこれらを省略できます。つまり、添付書類を出さなくてもよくなります。
但し、税務署から問い合わせがあったときのために、5年間は保管しておかないといけません。もし、問い合わせがあったときに書類が残ってなかったら、なかったものとして取り扱われてしまうので注意が必要です。
あと、細かい点ですが、納税や納税証明書の交付請求などもできます。これもメリット。
次にデメリット。
準備のために電子証明書やICカードリーダーライターを揃えないといけないので、準備のためにお金と時間がかかります。
また、どちらも普段あまり使わないものなので、「このときにしか使わないから、もったいないなぁ」ってなるんですよね。カードリーダーなんて滅多に使わないものだから、「去年買ったけど、どこに置いたっけ?」ってなります。て言うか、なりました。(>_<)
そう考えると、やっぱり今年も紙でいいや!ってなっちゃいますよね。e-Taxにもっと大きいメリットがあれば、利用者も増えると思いますが、まだまだ紙の申告書も現役で続きそうです。