確定申告を受けるテーマは税金の申告になりますが、フリーランスや自営業の人々にとっては来年一年を占うと言っても過言ではない程重要な物です。
そうです、税金の額や保険料が決まるものでもあるからです。それだけに、確定申告では出来る限り節税をと思うものですが、節税は確定申告の時から慌てても時すでに遅しです。
そのため、事前の準備が大切になるのですが、特に大切なのが領収書です。

領収書をもらう癖をつけよう

領収書をもらえば経費が落とせるとは言いません。経費となるかどうかは仕事に使われているお金なのかどうかで決まるのですが、本当に仕事で使われているお金であっても、領収書がなければそれを証明する手だてがありません。節税のためではなく、本当に仕事の打ち合わせで入ったお店での飲食代であれば経費として計上することが出来るのですが、ではそれがいくらだったのか。その証明のためにも領収書は必ずもらっておきおましょう。これはどのような物にでもです。
サラリーマンであれば領収書をもらって所であまり意味はないでしょう。営業職であれば会社の経費として計上出来るかもしれませんが、他の一般的なサラリーマンであれば領収書をもらう必要がありません。そのため、フリーランスになったばかりの人などは領収書をもらう癖がないのですが、領収書こそ、いわば「証拠」です。
仮に仕事には関係ないのではないかと思うようなことであっても必ず領収書はもらっておきましょう。税理士に相談した際、「それも仕事に関係しているので経費に出来ますよ」と言われるかもしれないのです。

レシートじゃだめなの？

「領収書をもらう」と聞くと、会計のためにわざわざ出してもらうのはさすがに面倒だ…と思う人もいるかもしれませんが、実はわざわざ手書きの領収書を用意しなくとも、レシートでも十分に領収書として活用することが出来るのです。
但し、レシートの場合品目が書かれていますので、少々シビアになるでしょう。仕事に関係しているかどうかの線引きが少々タイトになってしまいますが、決してレシートが領収書代りにならないことはありませんので、レシートでも良いので取ってお乞いましょう。
もちろん理想はしっかりと領収書をもらうことです。先に領収書は証拠だとお話しましたが、それは自分が使ったという証拠でもあるとともに、先方が「その分のお金を使ってもらいました」という証拠でもあるのです。財布の中に入れたままにしてぐちゃぐちゃにしてしまう人も多いようですが、それでも良いので残しておきましょう。

レシートを出してくれないお店は？

中には領収書を出してくれないお店もあるでしょう。特に個人で経営しているお店の場合、領収書やレシートを出さずに勘定する所も珍しくありません。
チェーン系のお店ですと今の時代は「領主書下さい」とでも告げればわざわざ手書きのものを出すのではなく、レジ操作で領収書が簡単に出てくるのですが、個人で経営している所ですとそうもいきません。その場合はレシートか領収書が欲しいと必ず告げるようにしましょう。それでも無理だと告げられた場合はそのようなお店での買い物は控えるべきです。結局自分自身の経費の証拠が出せない以上、経費が低くなる、つまりは自分が損をするだけで終わってしまいます。

手書きの方が良いの？

手書きの領収書の方が経費として認められる可能性が高いと思っている人も多いようですが、実際にはそのようなことはありません。確かに手書きの方が何となく「本物」っぽく見えるのですが、実際にはどちらも「金銭授受の証拠」としての能力に違いはありません。
但し、これらはバランスの問題もあります。例えば領収書がすべて手書き。このご時世、レジ操作で簡単に印字された領収書をもらえる時代です。手書きの方が「なんで？」と思われる可能性もあるでしょう。つまり、領収書に関してはあれこれ意識するのではなく、お店に合わせて発行してもられば良いでしょう。
大切なのは領収書がどのように書かれているのかではなく、お店が発行してくれたものなのかという点なのです。

まとめ

レシートや領収書はどうしても捨ててしまったり、もらう癖が無い人もいるかと思いますが、レシートや領主書をもらわない。それは言い換えれば「来年度の税金が高まる」でもあるのです。
特に自営業やフリーランスの場合、ダイレクトに反映されるのです。関係ないとか経費にはならないなどとは思わず、どのようなことでもお金を使った時には領収書をもらうようにしましょう。