差し引くが勝ち!控除と経費
控除とは何?
時折出てくる「控除」という言葉。給与明細でも控除という言葉が使われていたりするのだけど、いったい「控除」ってなんでしょうか?^^
まず、所得税の対象となるのは「所得」。
「収入」にあたる「手取りの金額」ではなくて、「収入」から「経費」と「控除」を引き算したものが「所得(課税金額)」となります。
その「所得(課税金額)」に税率を掛け算して税金の金額が決まるので、所得が低ければ低いほど所得税の金額は少なくなるということになりますね。(*’-‘)ゞ
そこで「控除」とは何かということなのですが、収入から生活状況を考慮してあらかじめ差し引ける金額のことです。
色々種類があって、それぞれの条件にあてはまる場合、その控除を受けることができるというもの。
例えば、簡単に紹介すると、誰でももれなく受けられる「基礎控除」や、結婚して養わなければならない人が出来た場合に「配偶者控除」など、種類は多岐に渡ります。
収入からたくさんの控除を受けて、所得を減らせば、その分税金は安くなるのだから使わない手はないですよ〜!(。・”・。)ノ
経費とは何?
控除と並んで所得から引けるもの。それは「経費」、必要経費とも呼ばれます。
仕事をする上で必要なものを揃えるのに、どうしてもお金がかかりますよね。
例えばフリーのカメラマンなら、カメラ代やフィルム代など、あらゆるものにお金かかってしまいます。このようなお金を「経費」といって、収入から引けるのです。(≧∇≦)
必要なのはとにかく「領収書」!!
何に使ったかはっきりと解るようにして、確定申告のときに必要経費として計上しましょうね。レシートがなくては始まりませんよ!
実はなくても泣きつけば助けてくれないこともないのだけど…。あったほうがスムーズだし確実なのは、間違いない!
自分の勤務形態をばっちり掴んでおいてくださいね。
必要経費はどこまで認められる?
仕事に必要だからアレもコレもみーんな経費。ああいえばこう言う、必要といえば必要なんだもん!と言って、なんでもかんでも勝手に経費にしていませんか?(*’▽’)/
経費は仕事に必要なものという条件つきですから、業種によって経費として認められるかどうか違ってきます。例えば、フリーのカメラマンが写真を撮るためにカメラ代を計上できても、フリーライターだと認められない場合もあります。
確定申告のときに領収書やレシートは一緒に提出しないので、細かく探られないと思いきや、監査が入ることもあります。そんな時に一つ一つ細かく調べられますから、日ごろから仕事のもの、プライベートのものの区別をしておきましょうね。
在宅で仕事をしている場合は、自宅を事務所と言ってしまえば事務所なので、家賃や、電気やガス代なども経費として落とせます。
自宅の一部を事務所としているのなら、何パーセントか比率を出して経費として計上できますので、月々の使用料金もきちんとメモメモですよ。φ(^∇^ )
また、交通費も立派な経費です。バスや電車などは領収書が出ないことが多いですが、その場合は出金伝票や交通費ノートにつけて細かく記録しておきましょうね。
給与所得には経費が認められない?
一般的なパートやアルバイトで収入を得ている方は、経費って聞き慣れない言葉だと思います。
経費が関係あるのは、報酬というカタチで所得を得ている場合のみ。「時給いくら」で働いている場合は、ほとんどが給与所得です。
賃金の受け取り方が「給与」の場合は、必要な経費は会社が払ってくれることになっているので、残念ながら、必要経費を計上することはできません。
その代わりに「給与所得控除」を受けられます。給与の収入金額によって異なりますが、控除額は65万円から。これが給与所得の場合の必要経費に相当しています。