自動車保険の保険料は控除の対象になるの?
生命保険や地震保険には保険料控除があります。じゃあ自動車保険に控除は?
答え:ありません。
保険料をいくら払っても、残念ながらその保険料は控除になりません。高い保険に入っていてもいなくても、確定申告においては関係がありません。残念。
しかし、盗難や被災などにより壊れた、なくなった場合は、雑損控除として算入できる可能性があります。・・・が、適用になるとしても、かなり限定的です。
雑損控除になるための要件 事故はダメ
雑損控除の適用になるためには、
- 震災、風水害、冷害、雪害、落雷など自然現象の異変による災害
- 火災、火薬類の爆発など人為による異常な災害
- 害虫などの生物による異常な災害
- 盗難
- 横領
これらのいずれかに該当しないとダメです。自動車の事故や故障はこれらに含まれていないため、雑損控除に含めることができません。なので、一般的な事故とか車の修理とかでは、雑損控除を使うことはできないんです。
一応、限定的ではありますが、雑損控除の対象になるケースはあります。地震や台風などが原因で事故になったとき。あるいは、盗難された、といった場合には、対象になることがあります。但しこの場合でも、雑損控除は「生活に通常必要な動産」、つまり通常生活に必要なものであることが条件なので、地震や水害でダメになったとしても、通勤等に使用していないとか、たまにしか使用していない車だった場合は、通常の生活に必要ではないものと判断され、対象外となってしまいます。
例えば、たまにしか乗らない趣味の車をガレージに保管しておいたのが、地震で被災してダメになった。こんな場合は、雑損控除の対象にはならないんです。(この場合は、自動車にかける車両保険で対応することになります。)
バイクや自転車保険も同様
自動車の場合と同じで、保険料自体は保険料控除の対象にはなりません。雑損控除についても同様で、盗難や被災などにより壊れた、なくなった場合で、かつ、日常生活に必要と言えるぐらいの利用頻度があるものに限られます。